特集:Windows Vista

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特集:Windows Vista

Windws Vistaとは|グラフィックボードとパソコンでのテレビ視聴について|パソコン私論

「Windows Vista」ってなに?

開発コードネーム「Longhorn(ロングホーン)」と呼ばれていたこの「Windows Vista」はマイクロソフト社のパソコン用の新しいOSで、2007年1月30日に一般販売が始まりました。(なお、これ以降「Vista」と略します。なお同様に「Windows Xp」を「Xp」と略します。)前OSのXpの発売が2001年でしたので、約5年ぶりの新OSとなります。
新インターフェイス「Windows Aero(アエロではなく「エアロ」と読みます)」やウインドウの切り替え用の機能「Windowsフリップ3D」などは発売前からパソコン雑誌などで紹介されているのでご存知の方も多いかと思います。ただ、そのせいかはどうかはわかりませんが、「Aeroインターフェイス」を動かす(つまり真にVistaを動かすということです。よってAero非対応の「Home Basic」は考慮しません)ハードの条件は非常に厳しく、

  • メモリー1GB
  • Intel製CPUの場合はG945やG965チップセット、AMD製CPUの場合はNVIDA GeForce6100や6150チップセットあるいはそれなりのグラフィックボードを挿したパソコン

でなければなりません。特にグラフィック性能はこれまで3Dゲームをするのでなければあまり気にならなかったのですが、このOSではそれなりに能力が要求されるためで、メモリもこれまでの256MBから1GBと飛躍的に多くのメモリが必要になっています。その為2007年春モデルでは考慮されているでしょうが、それ以前のパソコンにVistaを入れるとなると、能力が低くてAeroを作動させることができなかったということにもなりかねません(特にノート型パソコン)。

ところで、あまり話題になっていないかもしれませんが、私自身がVistaパソコンをしばらく使ってみて思ったことは、この新OSの最大の特徴は「セキュリティ機能の大幅強化(特にユーザーアクセス制御−UAC−」ではないかと思います

(ログイン)アカウントと権限

基本的に家庭で個人がパソコンを使う上では考える必要もないでしょう(家庭内で子供が使うときに見れるウェブサイトを制限したいという場合は別でしょう)が、企業や大学などで使うコンピュータ、特にUnixや大型コンピュータなどでは当然複数の利用者が同一のコンピュータを使うため人数分のアカウントを発行することとなります。ここで発行されたアカウントはXpでいう「制限ユーザー」に当り、ソフトウェアのインストールや設定などを変える事はできません。一方で全権限を持つアカウントが存在し、管理者はそのアカウントを用いて設定などを変更します。ちなみにUnixにおいてはこのアカウントは「root」というアカウントとなっています。余談ですがUnixのrootやWindowsのAdministratorなど、大事な管理者アカウントの名前が決められているのはどうかと思います。なお、UnixではWindowsのようにroot以外のアカウントに対し管理者権限を付与することはできません。

そしてこれが重要なのですが、管理者自身は通常利用時はこの「root」アカウントを使うことはなく、別に設定した一般アカウントを利用し、必要があるときだけこの「root」アカウントを利用します(実際には「su」コマンドで「root」アカウントに移行することが多いようです。それに対してWindowsでは通常時でも管理者権限の付いたアカウントを利用することが多いように思います。この場合問題となるのは使用者の意思以外でソフトウェアが導入されたり設定が変えられる危険性があるということです。これまでのWindowsは管理者権限を所持したアカウントである限り管理者了解済みということで各種ソフトのインストールや設定変更が認められましたが、そのためにセキュリティ上の重大な問題が起こるケースが発生していたのです。

そこでVistaでは管理者として登録したアカウントであっても通常は一般アカウントとして作動し、設定を変更したりソフトのインストールなどの環境を変える行動を取ろうとすると画面が暗転し、

  • 続行するにはあなたの許可が必要です
  • 認識できないプログラムがこのコンピュータへのアクセスを要求しています

などと許可を求めてきます。自分が行った動作が原因であることが明らかである場合は「続行」をクリックして、一時的に利用権限を「一般」から「管理者」に昇格して以降の動作を行います。これがVistaで新しく加わった機能の一つである「ユーザーアクセス制御(UAC)」です。逆に言えば「管理者アカウント」というのは、「管理者権限を使えるアカウント」と考えたほうがいいでしょう。

Vista導入と過去の資産との互換性

私が思うには、「インターネットを使うパソコンはVistaの方がいい」ということです。その理由は何よりもこの「UAC」があるからです。またブラウザのIE7にも「保護モード」制度が導入され、よりセキュリティが向上しています。では手放しでこの新OSを導入したほうがいいか?といわれると、現時点での私の回答は「No」となります。本稿の最初のほうにも書きましたが、コンピュータに非常に高い能力を要求する(「OS自体が高性能を要求してどうする!」と言いたいですが)ため、グラフィックボードを挿せるデスクトップパソコンはともかくとして、ノートパソコンの場合は「Aeroインターフェース」を作動させるのは厳しいものがあります(最近のマシンか「FF11(ファイナルファンタジー11)」をプレイできるレベルが必要です。

またまだ発売直後のこの段階ではソフトウェアにも完全対応していないものが多くあります(なお、ここでいう「完全対応」とは利用者が何も気にせずインストール・使用できること、言い換えると、「パッチを当てる」・「UACを切る」・「互換性オプションを使う」といった行為をしないことをいいます)。それどころか、非対応(インストールできない、あるいは動かない)と表明していたり、かなり重大な問題が出る、あるいは次期バージョンでの対応を表明(つまり現バージョンの対応を放棄)したりと、結構問題が出ています(完全対応ではないソフトを利用しようとする場合はよく調べて自己の責任で行ってください。ちなみに私の場合は業務用パソコンなので、完全対応ではないソフトはまず入れません。というよりもネット接続専用機なのでノートン以外必要ありません)。またハードウェア側でも「Aeroインターフェイス」がオーバーレイを使っているため、多くのビデオキャプチャ機器でテレビ視聴をしているとAeroがオフになってしまう(オーバーレイを二つ同時には使えないため)というような問題が現在分かっています。
07年中頃ごろまた書き足そうと思っていますが、下手をすると「MS-DOSからブートしていたWindows3.1」から「単独ブートのWindows95」への変化や、NECのPC9800(9821)シリーズ中心の日本のパソコンシーンがDOS/V機中心へと移っていく変動期くらいの変動があるかもしれません(今は「Windows98/Me/2000/XP」となっていることが多いソフトウェアの動作環境が「WindowsXP SP2/Vista」に変わっていったりして?2008年1月加筆、結構そのようになっているソフトが出てきています)。

どうしてもWindowsXPを使いたい場合

2008年2月の時点ですが、BTOモデルを中心にまだWindowsXPモデルが販売されていますし、またソフトとして販売されているので、今のうちに確保しておくのがいいでしょう。
最強WindowsXPパソコンの一例
また上の写真のようにその時点での(これは2008年1月時点)の最強に近い環境のパソコンを自作するのも良いでしょう。