特集:Windows Vista

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Windws Vistaとは|グラフィックボードとパソコンでのテレビ視聴について|パソコン私論

現在の私とパソコン

前項でちょこっと出ましたが、私は現在パソコンを完成品で購入することは基本的にありません。使用するのはいわゆる「自作パソコン」です。また、ノートなどの省スペースのものが欲しいときは「ベアボーン」ということになります。そこでその経験から得た知識を基にしてパソコンについて述べたいと思います。なお、この記事を執筆しているのは2007年冬の時点です。未来の時点でこの記事を見た方は、「そういう時代もあったんだ」と思ってください。なお、この項ではIntel系の話を中心とします。

パソコンの作られ方

パソコンを自作される方の中には、「メーカー製のパソコンは専用品ばっかりで流用が利かず・・・」という不満を持っている方もいるようです。ただ、肝心な規格は決まっています。例えば「LGA775」、「PCI Express x16」、「PC2-6400」などといった言葉は聞いたことがあるかと思います。確かにメーカー製パソコンには専用品が使われているケースが多いのは事実ですが、ではここではパソコンの作られ方を見ていくことにしましょう。

  1. 各種パーツをそろえる:パソコンを構成するパーツについては次項で書きますが、パソコンを作るのに必要なパーツをそろえなければなりません。ここで先ほどの「汎用品と専用品」という言葉が出てきます。自作パソコンのように、出来合いのものを買って来るのは汎用品ですが、非自作パソコンではパーツを指示して作らせたり、あるいは自社で自ら作ったりすることもあり、これらを専用品と呼ぶことにします。
  2. パーツの組み込み・配線:それらパーツをケースに収め、また電源などの配線をする工程です。
  3. OSのインストール:OSをインストールします
  4. 各種ドライバのインストール:マザーボードのドライバーから始まって、光学ドライブなどのドライバをインストールします。

これでパソコンとして販売できるようになりました。ただ多くのパソコンはこの後にも工程が続きます

  • 各種ソフトのインストール:MS-OfficeやAdobe Readerなどのソフトをインストールする
  • リカバリーディスクの作成

などの工程を経て出荷されるはずです。

パソコンを構成する部品

パソコンを構成する部品には以下のようなものが挙げられるでしょう

必須部品

  • マザーボード:最重要部品です。この規格(チップセット)としては「X38」「P35」などがありますが、実は自作あるいはショップブランド(後述)でない限りそう選べるものではありません。しかしながら、これにより搭載できるCPUやメモリ容量、またUSBなど各ディバイスの数が決まってしまいます。いまやLANやサウンドは標準装備と言っていいがと思いますが、マザーボードによってはさらにグラフィックも内蔵しているものもあります。
  • CPU:準最重要部品です。デスクトップパソコン向けのCPUについて執筆時点では、周波数3GHzのクアッドコアCPUである「Core 2 Exreme」を筆頭に、クアッドコアCPUの「Core 2 Quad」、デュアルコアの「Core 2 Duo」(これはFSBにより3種に分かれる)、デュアルコア廉価品の「Pentium Dual Core」、そしてシングルコアの「Celeron」があります。
  • メモリ:実際の作業領域といえるもので「DDR2-SDRAM」といわれる規格が標準です。Windows Vistaの場合は2GBは欲しいところです。
  • ハードディスク:データを保管しておく場所といって良いでしょう。GB単価的に見てお買い得といえるのは500GBでしょうか。
  • 電源:パソコンも電気製品ですので当然ですが電源がないと動きません。全てのパーツが必要としている以上の容量を持った電源が必要です。
  • 冷却機構:CPUをはじめとしてパソコンの部品からは熱が発生します。それら部品を冷やし、またケース内に熱がこもらないようにする為には冷却機構が必要です。CPUを冷やす「CPUクーラー」やケースファンなどの冷却機構は必須です。先ほどの専用品を用いるのもおそらくこれが理由であることが大きいでしょう。
  • OS:もちろんこれがないとパソコンになりません。

    準必須部品

  • 光学ドライブ:一度パソコンとして完成してしまえば必ずしも必要ではないのですが、OSのインストールなどでどうしても光学ドライブが必要です。

    任意部品

  • ケース:実は本当はケースは必要ありません。いわゆる「まな板」状態でも稼動させ、「オープンケースだ」といっていた友人もいます。しかしパーツの保護や冷却等を考え、ほとんどの場合はケースに各パーツが入っているでしょう。ケースの形状によって「タワー型」、「ブック型」、「キューブ型」、「ノートパソコン」というように呼び名が変わってくるのでしょう。
  • その他部品:デジカメなどのデータのための「メモリーカードリーダー」や「ワンセグチューナー」など、いろいろあります。またより機能を強化するために「グラフィックボード(3Dゲームには必須)」や「サウンドカード(マザーボード内蔵のものよりもノイズが小さい」をさらに加える場合もあります。それらを接続してパソコンとして機能しています。参考までに現在私が使っている自作パソコンの写真を載せます(ケーブルが汚くてすみません)

    パソコンの内部

    パソコンの購入チャネル

    ここではパソコンの購入方法について説明したいと思います。まず、販売主体、そして販売形態の二つに分けて説明したいと思います。

    パソコンの販売主体についてはこのように分けられでしょう。

    • メーカー製パソコン(店頭パソコン):家電量販店などで売られているものです。「NEC」、「SONY」、「東芝」、「富士通」などが挙げられます。非ノートの場合はディスプレイ一体型が最近では目立ちます。
    • 直販パソコン:インターネットや電話などで注文を受ける形式です。「DELL」、「エプソンダイレクト」などが挙げられます。
    • ショップブランド:自作向けパーツショップなどが汎用品を組んで販売しているパソコンで、人によっては「他人が組み立てた自作パソコン」という表現をする人もいます。「Faith」「eX.COMPUTER(九十九電機)」「ドスパラ」などが有名です。ノートパソコンもありますがデスクトップ中心でそれもミドルタワー型がほとんどという特徴があります。
    • 自作パソコン:これに関しては後述しますが、便宜上こちらにもカテゴリー分けをしておきます。 また省スペース型(キューブやブック型)は排熱などの関係から難易度が高いため、ある程度組まれている「ベアボーン」というものもあります。

    今度は販売形態で分けてみると4つに分けられます。販売形態に関しては「既製品」と「自作パソコン」というある意味で両極端をまず押さえ、次に間に入る、「BTO」モデルと「ベアボーン」を押さえておけばいいと思います。

    • 既製品:これは家電量販店での大多数のパソコンといっていいでしょう。つまりすでに組みあがっており、すぐに持ち帰れるパソコンといった感じです。
    • 自作パソコン:完成品ではなく、パーツを買って来て自分で組み立てるパソコンです。ですのでパーツ単位の保障はありますが、システムとしての保障はありません。なお、実態としては「自組パソコン(自分で基盤を設計したり、ハンダ付けするわけではなく、マザーボードやCPU等を取り付け配線して組み立てることから)ではないか」と思われる方もいますが、自作系雑誌などを見る限り、現状ではそれを自作パソコンと呼んでいます。
    • BTOモデル:当方である程度(CPUやメモリ・ハードディスク容量などは可能ですが、電源容量などは不可能のことが多い。)スペックを選ぶことがきる販売形態です。おおむねスペックを選んで注文を出してから実際の組み立てがスタートするといっていいでしょうこのモデルを採用するのは、「DELL」、「エプソンダイレクト」などがあります。
    • ベアボーン:このシステムはどちらかというと自作の方向から見たほうがいいでしょう。冷却機構や筐体の大きさなどからくる難易度から、どうしても自作パソコンはタワー型が中心となります。その為、ブック型やキューブ型では自作難易度が上がってきます。そこであらかじめ電源・マザーボード・冷却機構をセットにして販売し、後は自分で他の部品(CPU、ハードディスク、メモリ、光学ドライブなど)を組み込み、BIOS設定やOSインストールをするという形の、「ベアボーン」が多くなります。

    まとめ。これらをあえて特徴付けると

    • ディスプレイ一体型と地デジモデルは店頭パソコンの独壇場
    • 激安モデルのあるBTO
    • 3Dゲームはショップブランドの独壇場
    • パーツ交換、各種改造が自由な自作パソコン

    といったところでしょうか?
    なお、最近は「ビックカメラ」などのような家電量販店でも直販モデルやショップブランドを扱っているケースが見受けられます。おそらくショップブランド側では販路を広げたいでしょうし、また家電量販店側でも、客からゲームパソコンを要求されて返答に窮する場面が出てきているからなのではないでしょうか?

    非自作パソコンと自作パソコン

    この両者についてですが、もっとも大きな違いが、「パソコン全体としての保障があるかどうか」です。ごく当たり前のように聞こえるかもしれませんが、自作パソコンは違います。「物理的干渉(大きすぎてケースに入らないか他のパーツとぶつかって装着できない)」や「相性問題(電気的な理由などで特定の組み合わせでは作動しない」といったことがあり得ます。しかしここのパーツが正常である以上は保障してくれません。つまりちゃんと動くかどうかが分からないということが最大のデメリットです。ちなみに先ほどの写真では、CPUクーラー「ANDY SAMURAI MASTER(サイズ)」やビデオカード(Ge Force8800GTX)はかなり大きいため物理的干渉が起こる可能性があります。また万一故障した場合でも非自作パソコンの場合は修理に出せばいいのですが、自作パソコンの場合は自分が製造メーカーですので、原因を突き止め、パーツを交換するなどして修理しなければなりません。

    一方非自作パソコンの場合はメーカーの保証がある関係で、改造等の行為は危険です。メモリー増設程度なら大丈夫でしょうが、万一保障期間内に故障した場合でも有料になってしまうこともありますし、ある意味「絶縁宣言(つまりもうそれはうちのパソコンとは認めませんと完全に放置されてしまうこと)」されてしまう可能性があるのです。汎用品のみを使っているパソコンであればまだいいのですが、専用品が使われていてどうにもならないということが起こりえます。一方で自作パソコンではそもそもパソコンとしての保障が無いので何をしようと自由です(これが私が自作パソコンに移行した最大の理由です)。ですので、例え自作パソコンでなくても、パーツごとのマニュアルとリカバリーディスクではなく、ドライバディスクが欲しいところです。

    パソコンの寿命

    パソコンの寿命には二種類あり、「故障」と「能力が追いつかない」という症状として現れます。まず故障ですが部品が劣化し限界を超えると故障ということになります。「コンデンサーの頭が膨らんでいる(限界に近い)」や「ハードディスクから異音がする(クラッシュの前兆)」といったことがあれば要注意です。

    一方能力的寿命ですが、ワープロ専用機的に買ってきた時点で必要なソフトをインストールし、そのまま使っているのであればあまり問題がありませんが、年数が経ってからソフトを買おうとすると要求される能力が上がっているという事態で能力的限界を感じることとなります。また私の経験ではソフトのインストール・アンインストールを繰り返したりするとレジストリが汚れ、遅くなるということも経験しています。

    また売られているパソコンの能力にも注意しましょう。値段の安いパソコンではシングルコアの「Celeron」を使っているパソコンもありますし、主流レベルのパソコンでも「Core 2 Duo」の最低ランク(FSBが800、1066、1333の3ランクあるが800ということ)のCPUが採用されているものが結構あります。ごく一部のモデルにしか「Core 2 Quad」は採用されていませんし、「Core 2 Extreme」にいたってはほとんどショップブランドではないでしょうか?絶対に上位のパソコンを買えとは言いませんが、現時点で下位のパソコンを買ってしまうと限界がより早くやってきてしまいます。

    最後に:パソコン購入の決断

    ハッキリ言って要求される能力というのはどんどん上がっていく(動画のエンコードや3Dゲーム、また次世代ディスク再生)のでいつまで待ってもきりがありません。またメリットのみでデメリットの無いパソコンはあり得ません(例えば何にでも使える超高性能パソコンがあったとしても、タワー型になるでしょうから設置スペースで妥協しなければなりません)。ただVista時代では

    • シングルコアのCPU(Intelの「Celeron」及びAMDの「Athlon 64」と「Sempron」)は避ける(「Athlon 64 X2」はOK)
    • メモリは最大2GB搭載可能なもの

    を選べば当面は大丈夫でしょう。