サイト製作者の発表会レポート−全幕編−

バレリーナへの道程

サイト製作者の発表会レポート−全幕編−

前回の教訓と未知なるものの整理

前回の「はじめての発表会」から約2年が過ぎて、再び発表会が回ってきました。しかも今回は困ったことに教室側の都合で「全幕バレエ」ということになっている・・・聞いてないよ!!これじゃあある意味で半分初発表会と変わらないではないか!

そこで、まず前回から引き継げる教訓及び未知なるものを整理します。前回の教訓としてまず、立ち位置を座標として把握することが上げられるでしょう。まずは下図を見てください

舞台の座標表示

全ての発表会や公演がそうではないと思いますが、我々の発表会では床に中心を示す十字と縦に等間隔で線が引かれています。一方横側にはそでにある黒い幕があり、それを座標として捉えることで、位置関係を把握します(中心の十字を原点としてもよい)。例えばこの図で中心の十字に立った場合は、(0,2.5)となるわけです。複数の人で列を作る場合は仮に直線の場合、先頭の人の座標と直線の方程式を微分した値(もっと簡単な言い方があったと思うが何だったけ?)をもって自分の位置を把握します。ただ、ここで肝心なのは照明合わせや舞台稽古までは、この座標は仮の姿であるということだけは把握しなければなりません(前項でも分かるとおり、かなり広さが異なるためです)。
次に音楽との合わせ方では、もうレッスンを含めて散々注意された「中取り・外取り」を含めて把握しておけばいいでしょう。

次に未知なるものを整理するとといいたいところですが、ある意味何が未知なのか把握できない状況です。基本的に私はエクササイズとしてバレエをやっているのでバレエ公演というのをバレエをはじめてからは一回も見に行ったことがありません。そこでこれについては振り付け発表後にまた改めて書くことにしましょう。

振り付け発表とその定着

振り付けが発表されましたが、早速戸惑ったことが・・・。前回はほとんどの場合において他の役柄の人のことを考えずに済みました。しかし今回は他の役の人が何をやってそれで自分達が・・・ということまで把握していないといけません。というのは、もちろんこの踊りの後に自分達が出るから・・・という前回もあったパターンもありますが、それよりも自分達が舞台の奥にいて(ただし、あくまでも舞台上)、他の人の踊りを見ながらしゃべっている(マイムで)という設定もあるためで、こりゃ音楽を聴き込んでいないと対応できないなという印象を強く持ちました(そで−舞台の外ではしかめっ面でカウントを刻むということもできますが、舞台上では反則行為でしょう)。

次にというかこれが最大の戸惑いなのですが、「マイム」についてでした。何しろ全く公演を見るということをしていないので、全く分からないのが実態です(これはDVDを買いに行くことにしよう)。しかも困ったことに役の一つは貴族役!!(ゲス役・悪役なら適役であるがこれは上級者の教室スタッフがやることになっている)。私も「あっち行け!シッシッ!」とか「Fuck」とか気付かれないようにやってみたらしっかりバレて、「それ禁止!」ってそりゃそうですよね。

中盤以降の展開

DVDを見たのはいいが…

DVDを見たのはいいが、やはり基本的に中心は主役級の役柄にスポットがあたっています。オデット・オディール・オーロラ・デジレ王子・カラボス・ジゼル・ミルタ等々。
そうすると私のような端役の場合はどないしたらいいねん?特にマイムは!!リアクションはとらなければならないし。主役級のグラン・パ・ド・ドゥは見とれていればいいものの、カラボスのような悪役やガリフロンのようなボケ役(「眠れる森の美女」のデジレ王子の家庭教師とされているが、多くの公演・発表会では狩りに一緒に来ている女性貴族にいたぶられる)の場合は?先生方、ちゃんと教えてくださいよ

うわっ!何だこの衣装は

時は進んで衣装を着けての初練習。と思ったら何だこの衣装は!といってもこれは私自身ではなくパートナーの女性の話。
主役級ではないのでクラシックチュチュではないのは想像していたが、「異様に裾が長く引きずっているスカート」や「細工をして裾が異様に膨らんでいるスカート」じゃないですか。これではスカートを踏んだり(その衣装を着ている女性自身もそうだろう)、近づけなくて腰が引けてしまったりということがありうる。と心配していたら衣装に気を取られて振りを間違え、今回の振り付けをしている大先生にしっかり睨み付けられた(泣)

終盤から本番以降?まで(一気に行っちゃおう)

論点整理と振り変更

練習を重ねていくといろいろ疑問に思うところが出てきます。教師等の方々がすかさず見つけ出し注意してくれればそれで解決するのですが、なかなかそうも行きません(端役ですし)。そうすると最終的に直談判して解決するのですが、中には困ったことが…。タイミングが既にギリギリだったのにその結果間に合わないことが確実となってしまったり等々。ここで観客へのごまかし方を覚えて一回り成長した私でした(違うかな?)

減量未遂

前回の発表会リポートでは、「体重は全く変わらずに」と書いたため、今回こそはと思いきや…。1キロしか減っていないではないですか(笑)こりゃ衣装係は苦労したでしょうね(すみません)。
それでは競馬のパドック調で一言。パドック解説アナウンサー「ゼッケン1番???、前回の発表会よりマイナス1キロです」解説者「調整に失敗しましたね。あの人体重(馬体重の人間編)で1キロとは全く変わってないのと一緒です。」

本番特攻

本番の最初の出番寸前に幕の間から客席の偵察、「オー!さすがに入っているな(事情は省略)」。さすがに二回目なので前回ほどの緊張感はなく、後は舞台という名の戦場に特攻攻撃を仕掛けるのみです。

休憩時間は誰のため?

バレエ公演に行くと普通は幕と幕の間に15分程度の休憩時間が設定されているかと思います。この間に観客はお手洗いに行ったり、あるいは軽食を取ったりとその舞台を満喫できるように行動するのですが、実はこの休憩時間は「出演者が衣装を替えるためにある」ことを痛感しました。
前の幕が終わるとまだ拍手が止まらないうちに出演者は自分の楽屋へ猛ダッシュ(笑)。速攻で着替えを済ませて袖へと戻り、振りの最終確認となるのでした。私などは男性なのでまだ楽でしたが、ドレスを着なければならない女性などは本当にギリギリでした。なお、幕の間に着替えなければならない場合は袖で着替えるということもあるようです。

涙・涙の終演後の楽屋内

さて、カーテンコールが済んで楽屋通路に戻るとあちこちから泣き声が(涙)。今回は全幕ということで負担も重く、みんな思いつめていたんでしょうね。「今は泣こう」という声に集約されていました。
私も涙こそ出ませんでしたが、すべてをやり尽くした気持ちはありました。某コンピュータ関連の週刊誌の「女子部〜」で、発表会の案内を赤紙に例えていた事もありましたが、終演後の私の立場は、「Kokuitten命、都内劇場にて敵艦(舞台)に特攻して戦死、東京都出身32歳」として、「名誉の戦死を遂げた」わけであります。

見るのは天国・出るのは地獄の発表会

さて、このように無事に終わった?(まだ大事な仕事が一つだけ残っているような気がしますが笑)発表会。後日購入したDVDから来場者が受付を行っているシーンを見たり、たまたま電車内で何らかの発表会を見に行く方々に出くわすと、小さい子どもたちがドレスアップして花束を手にしている姿を見ながら実は内心、「見に行く人はいいよな」と思ってしまいます。そう、発表会は「観客席側の人には天国、舞台側の人には地獄」というのが実態です。特に袖から舞台上へ強行突入していく時の心境といったら言葉にできないものがあります。ひょっとして某社会人研修機関の行っている、「駅頭歌唱訓練(富士宮駅前でセールスガラスを歌う)」に近いような心境になるのではないでしょうか?

ただし、出演者だけの特権もあります。特に今回は全幕ということで主役級の出演者によるグラン・パドドゥがあります。たとえば観客になってその場に居合わせている貴族などは迫力のある男性舞踊手の踊りを舞台上で鑑賞するという、通常では絶対にあり得ない行為を平然とできるわけですから、これは出演者冥利に尽きるというものです。

さあ打ち上げだ!!

さてさて、発表会が終わったら後は打ち上げだ!!!ほとんどダイエットらしいダイエットはできなかったが(酒飲んでれば無理か)今日こそは飲むぞ(笑)と思っていたら見事に朝帰り(笑)。カラオケで歌いまくっているものもあれば、主役の王子は他の出演者にプロレス技を仕掛けているし(笑)。みんなではじけておりました。