まずは最初にコンタクトをとるときの電話です。業界によっては「テルコール」と呼ばれています。名簿の上から下へと片っ端から電話をかけていきます。全員不在(電話が取られない)・本人不在も多く、すぐに電話を切って次々とダイヤルします。余談ですが、このときは受話器を置くことは許されず、度が過ぎるとガムテープで手と受話器を巻きつけられたりします。うまく本人とつながった時は、電話の目的を述べ、製品・サービスの説明をするのですが、この最初の電話でいきなり契約が取れるとは業者側も考えていません。一般的に営業マンは次のいずれかを狙ってきます(上のほうほど有望度が高いと営業マンは見ます)。
逆に内容を聞いたとたんすぐに電話を切られる(「即切り」とか「秒殺」などといわれます)事の方が圧倒的に多く、またターゲット本人につなげる前に家族や会社の総務などから本人へつなぐための攻防もあるのでかなり大変な仕事です。当然契約ノルマの他に、訪約ノルマ、資料送付ノルマも存在します。
その後ターゲットに訪問することにしている業者の場合は、確実な訪問約束を取ったところのみならず、他の三つの対応をしたところは当然訪問します。訪問の時は当然「契約」を目的にやってくることになります。仮にその場で契約できなくてもして、後述の落とすための電話が翌日にやってくることになります。また、このときに交渉がうまくいかなかったり、門前で断られたりすると、上司から飛び込みを命令されたりします。このときはたいてい「名刺ノルマ(10枚集まるまで帰ってくるな!!)」つきです。
こちらは最初の電話とは異なり目的は契約のみです。業界によっては「プッシュ」と呼ばれています(最後の一押しという意味です)。正直にいうとこちらは私はあまりやり方を知りません。ひとつだけ知っている方法は「ボイラー・ルーム」という手法で、過熱感をあおり、「とにかく今契約しないと・・・」、「今が絶好のチャンスです」などと契約を迫る手法です。この場合実際に電話をかけている者に向かって周りのものが叫んだりして大変な状況を演出するのも常套手段です。もしこれで落ちなかった場合は頃合を見計らって定期的にこの種の電話をかけていくことになります。
ずいぶんすさまじい内容になってしまいましたが、これだけは言います。これらは全て、私が実際にやっていたもので事実に基づいています。