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緊急着陸に伴う燃料投棄

飛行のどの段階でも場合によっては故障や急病人の発生などの理由で緊急着陸をすることがあります。国内線などの近距離路線や、あるいは長距離国際線でも既に大半の飛行を終えている場合は問題ありません。ただ、それが離陸直後や巡航に入って間もないといったような状況では問題になることがあります。旅客機に「最大離陸重量」があるのは「空港から搭乗まで」の「積載量と最大離陸重量」で述べていますが、「最大着陸重量」というものも定められています。重すぎる重量で着陸した場合は着陸時の衝撃で脚が折れたり、胴体を突き破ってしまうということもありえるからです。先ほど短距離路線などでは問題ないと書いたのは、それらの場合は最初から最大着陸重量を下回っているケースが多いからです。

では緊急着陸することに決めた時に万一最大着陸重量を超過している場合はどうするのでしょう。いうまでもないですが、最大着陸重量を下回るように何らかの事をするわけです。だからといって無駄に時間を費やすわけにはいきませんから重量を減らすために、何かを機体から捨てなければなりません。旅客や乗務員、貨物を捨てるわけには行きませんから、捨てられるのは燃料しかありません。主翼には燃料を捨てるためのダクトがついており、操縦室で残す燃料(あるいは捨てる燃料)を指定してスイッチを操作すると規定量の燃料を捨てることができます。仮に長距離便が離陸直後に緊急事態となり、燃料投棄を行う場合は1時間以上燃料投棄をしなければならないこともあるそうです。なお、捨てられた燃料は霧になって空気中に消えてしまうので、環境面の影響はないとされてます。

この項で重要なのは「燃料投棄」をするということは重量の関係であって、燃料に引火しないようにするためではないことだけは押さえておいてください。