離陸時のエンジン推力の上げ方

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離陸時のエンジン推力の上げ方

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離陸中止か続行か

ベルトサインはOFFにはなったが

離陸時のエンジン推力の上げ方

滑走路に入り離陸許可が下りるといよいよ離陸です。エンジンの推力(出力のことをこういいます)を上げて滑走を開始し、一定の速度になると地上から離れていきます。ここでお気付きの方もいるかと思いますが、エンジンの推力を上げていく時に、一気に上げるのではなくて二段階に上げているのがお分かりかと思います。ちなみに旅客機にはタイヤのブレーキは付いていますが、アクセルは付いていません。前進する力は全てエンジンの排気で供給されます。旅客機のエンジンは二基から四基付いていますが、仮にこの出力が不揃いであるとパイロットは直進しようとして苦労することとなります。実はアイドル(惰性で回っている状態。車で言うとアクセルを踏んでいない状態)から離陸推力(最高出力ではないが、それにかなり近い状態)まで一気に上げてしまうと各エンジンの推力の上がり方が違ってくるため、直進が困難になります。そこで「N1」と呼ばれている一定の位置まで推力を上げておいて、そこから離陸滑走を開始しつつ、離陸推力まで推力を上げていきます。「N1」で各推力を上げておけば後は一気に推力を上げても各エンジンの推力がバラバラにあがっていくことはありません。そのために結果として、エンジン推力が二段階に上がっていくことになるのです。

一旦止まってから離陸する場合と、止まらずに離陸する場合の違い

ところで推力を上げる前に一旦停止する場合と止まらずに推力を上げる場合があります。私は主に羽田空港などの混雑している空港を利用しているため、ほとんどが「一旦停止してから推力を上げる」場合が多いです。混雑空港の場合は先行離陸機が安全圏に入るまで待っていなければならないため、必然的に一旦停止してそれを待つことになります。しかし、空港や空域が空いていて既に離陸許可も出いる場合、滑走路に入ってそのまま止まらずに離陸滑走を開始することもあり、どちらも正常な運航です。ちなみに前者の場合を「スタンディングテイクオフ」、後者を「ローリングテイクオフ」といいます。